そろそろまとめ。

そろそろまとめてみようと思う。
スキャナを立てて前にレンズつければカメラになるんでねの、と思いたってからはや1ヶ月半くらい。絞りでしか光量調節できないし、静止物しか撮れないが、条件あえばでてくる絵は「へぇ〜スキャナでもとれるのね」、という「ここまいけたらいいな」という目標を少し上回るところまで到達できた(少し上回る、というのは、EPSONのCCDの特性が思っていたよりずっと良かったというところ)。

思い返せば……けっこう実例があるCISタイプじゃなくてCCDタイプにしたのは正解だったと思う。CISだったらここまではいけてない。

でも最初にでてきた絵はこんなだった。
scanner photography 1 (alpha)
ひどいもんだわ。でもまだ絵がでてくるだけでおもしろかった。おーアイデアまちがってなかったんだ的な。ピントをCCD面にあわせればちゃんと絵がでてくるんだとわかっただけでもおもしろくて、そこからカメラ制作に狂ったように進んでいった。
その時点でトイデジくらいの絵はでてくるだろうと予想はたててた。逆に言えば普通のデジカメレベルには到達できないでしょ、と思っていた。思っていた根拠は、ネットで検索した結果が相当前の例しかないとはいえ、カラーバランスが狂っていて、ノイズも酷いものしかなかったから。スキャナは光源が一定だからカラーバランスがおかしいCCDを積んでいる可能性が高かった。動きで被写体がまがるのを楽しむのが主体みたいな、そんな程度の期待だった。

あ、トイデジ超えられるかも、と思ったのは
scanner photograph (beta1)
この絵を見た時。ズレズレながらも可能性の片鱗を感じさせてくれた。こういうのがあるから途中でやめられなくなってしまった。
その後、どうやらIR/UVをセンサが取り込んでいるということがわかり、フィルタかってきて付けたら画質が一気にいわゆる普通のデジカメに進化した。
scanner photograph (RC1?)
これを見た時、ああ、これはひょっとして条件さえあえばG1と真面目に戦える画質になるかもしれない、と思った。


この時点から今までは主にズレ防止のファインチューニングと、マウント変更(canon FD -> mamiya 645)のみ。ソフト面では、16bit生でだして編集すればかなり階調がわきでてくるということがわかったことが大きかった。
思えばネガフィルムを読んでそこからなんとか階調を捻りだせるんだもんな(S620はフィルムスキャン未対応だけどセンサの素性はそんなに変わらないと想像)。

今日の別記事に上げた花の写真、解像度サンプル写真で、ほぼあらゆる歪みがかなり解消されていることを確認した。1200dpi(実寸ではない。約5倍の縮小になっているので、実際には6000dpi。よく考えたら要求機械精度も5倍……)の価値がでてきた。レンズなどの違いもあるけど、もちろん親バカ贔屓目でみてだけど、条件あえば、G1よりいい絵、いい色、いい解像がだせるかも、とまで思った。うっうっ(感動)。
とりあえず既存のデジカメを確実に凌駕できているのはこの解像力で、まあたしかにG1よりずっと解像しているわけだけど、でも、1億画素以上あったって、そこまで変わりゃしないな、とも感じた。カメラメーカーの技術力は素晴しい。


自画自賛で申し訳ないけど、ほんとによくここまで来たもんだ、と思う。制限ありまくりのカメラには変わりないけど、一枚いい絵がでてきたらそれでいい。