シェーディングエラー補正と、外部バッテリー対応

スキャナは初期化時に光源のムラ(輝度ムラ)を補正する機能をもっている。スキャナカメラ的には邪魔。いままでは初期化フェイクにその辺に落ちていた普通の白色LEDを3つ使っていたんだけど、色々まともになるにつれ、この輝度ムラが気になってきていた。
shading correction(before)
これが今までのもの(ノーレタッチ)。補正なので、明るい部分が暗くなる。これは外光の影響が少なく、かなり悪いほう。実際のシチュエーションでは、レンズから入ってくる光もある。初期化部分には蓋のようなものをつけて可能な限りは回避しているけど、外光の影響も受けて(今までのをみる限り、どちらかというと均一化の方向の影響なようだ)、うまくいったり、いかなかったり、微妙な動きをしていると思われる。いい雰囲気を作る助けにもなっていたのかも。味というべきか。
今回はこの部分をちゃんとしようとしてみた。最初は拡散板(ただの紙)を工夫してみたけど、どうにもうまくいかない。軽く涙を落とした挙句、どうしたものかと冷静に考えた結果、光源を増やすしかないという結論に。チップLEDをずらずら並べるしかないなぁ…………あ、そういえば元々のスキャナについていたのだった。
早速LED回路をとりだす。元々のユニットはA4の幅なので、適当なところで基板をカット。動く保証はないけどLED以外部品がない(負荷抵抗は電源生成部分にある)ので、VccとGNDしかなかろ。まわりこむような配線になっていなければ途中でぶった切ってもうまく動くはず。8つの部分で切って、やってみたところ、6つ点灯した(笑)。セーフ。なんとかCCD幅よりは広い。で、それを付けてみた結果がこれ。
shading correction (after)
色が違うとか明るさが違うとかは条件も違うので気にしないでください。とりあえずムラはかなり解消できた。左右で暗くなるのは斜めからの光に対応しているわけではないのでしょうがないだろう。あと光軸中心が若干センターよりずれてるけどこれでもちょっと修正したもの。まあこんなもんか。

あと、ついでにノートPC用外部バッテリーを買ってきて、適当に色々(詳細略)して、使えるようにした。今の9Vバッテリー(400mAhの強力なヤツ)8コ分の容量がある。今まではカメラに9Vx2をとりつけての使用だった。DC-DCコンバータを通しているのでかなり許容電圧は広いけど、そういう使い方なので、きっと電池まるまるは使いきってはいなかっただろうから、実質4回取り替えるより長く使えると思われる。これでノートPCの駆動時間なみに使っても大丈夫なはず。電池切れの恐怖から開放されたかも。多少かさばるけどリポなのでかなり小さい。
搭載はできないので三脚にぶらさげて使う。純正ACアダプタ、9V電池x2、バッテリー駆動の3way電源になった。

ちなみにこの補正の修正のテストであちこち400dpiでバシャバシャやってたら意外と軽快でびっくりした。スナップ気分……w