dimage 7/Aシリーズ覚え

ミノルタ回顧録。最近Dimage 7Hiを使っていて、インターネット情報の荒廃が進みつつあるので、自分なりにDimage 5,7,7i,7Hi,A1,A2,A200の系譜について自分でわかる限り書いておこうと思う。さすがにスペック表まで失われることも無いの思うのでそれは略。

  • Dimage 7……2001/5頃発売。165,000円。2/3インチCCD500万 画素。この時点で殆ど完成形というのがすごいとも、進化してないとも言える。後にアップグレードのファームが配布され、D7UGとか呼ばれてた。AFなどが改善されたらしいけど、かえって合わなくなったとの声もあるらしい。発色は7*系共通だと思うけど、ただしカラーフィルタ特性のせいか、7が7シリーズの中で一番捉える色域が広い。
  • Dimage 5……7の300万画素版。128,000円。1/1.8インチCCD。巷でも殆ど作例を見かけない。CCDサイズを変えなければおもしろかったのに。
  • Dimage 7i……所有。7の後継。2002/7頃発売。155,000円。画質が荒いとか色々言われ、発色も地味な印象が拭えなかった。電池の持ちも悪く、当時の電池ではいざ使おうとすると電池切れで悲しい思いをする事が多かった。
  • Dimage 7Hi……所有(現役)。2002/9頃発売。188,000円。3000台限定といいつつも、いつまでも棚から消えてなかった。値段も一気にD7iとほぼ同じに。メモリが増えたのとシンクロターミナル追加以外、ほぼ変化なし。個人的には光源の描写が改善されているように思う。ちなみに、RAWのICCプロファイルが7,7i,7Hiと皆違う。7iから7Hiでも何気にカラーフィルタ、CCD、レンズなどに変更があるのだろーか。
  • Dimage A1……2003/10頃発売。オープンプライス(129,000円程度)。CCD駆動による手振れ補正機能を花々しく持ってデビュー。でもや っぱりあんまり売れなかった。画質面では7iを持っていた僕から見てあまりアドバンテージを感じなかった(このぐっとこない感は以降続く)。レンズのせいなのか、プログレッシブCCDのせいなのか。あと細かい点では液晶モニタが動くようになったり、操作系も改善された。何より速いAFと電池が長持ちというのが大きな改善点だった。
  • Dimage A2……2004/3頃発売。オープンプライス(129,800円程度)。A1を800万画素化し(やっと画素アップか!)、EVFもついでに100万画素化したもの。細かいEVFは感動した。ここでようやく明確な画質の向上が見られる(まあ細かいこと言えば色々あるみたいですがあああ。 なんでここまで来てまだD7を明らかに飛び越えられないんだろう? だから終わっちゃったのか)。しかし時すでに遅しで、このレベルにはデジタル一眼がうじゃうじゃいるのでした。800万画素にもなるとこのレンズの限界に達したらしく、500画素等倍のような解像は得られなかった(といっても500万画素より解像しているけど)。レンズも少しはいじってると思うんだけど。
  • Dimage A200……2004/11頃発売。96,200円。A2の廉価版といいつつも、A2より画質が良いという噂も(実際はまあ気にする程でも無いかと)。しかしよくここまでこのレンズ使ったなあ。

まとめて見ると、あんまり進化して無い気もするけど……もう一皮むければと思ってしまう。今のCCDなら……ダイナミックレンジも広く採れるだろうし。過去のユーザーに「買わねば!」と思わせる何かが、あともう一歩欲しかった。そう言えば最近あまりラチチュードって言わなくなったな。