IXY digital 1000 その4

そろそろ設定もまとまってきたのでレビュー。全体的な印象としては、妙な所は異常に多機能なのに、PowerShot群との差別化をどうしても図りたいせいか、あっても良い機能がなかったりする不可思議なカメラ。画質面ではハイライトの白飛びに気をつける必要があるけどカスタマイズ可能で非常に優れている。

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  • 機能

購入の決め手は前に書いた通り光学ファインダー。マクロ以外は基本的に液晶OFFで撮っている。なので、液晶を確認しなくてもある程度あがりを予測できるような撮りかたになる。ちなみに光学ファインダーは非常にチープで遠景でもかなりずれている。要訓練。
顔AF、AIAFはどうなるのかよくわからないのでOFFにしている。測光方式は中央重点。これもマルチ測光だと予測しづらいから。
即アクセスできるのはフラッシュON/OFF、セルフタイマーや連写の設定、ISO設定、マクロ/遠景。ISOが設定しやすいのは、シャッター速度を速めたい場合に便利。PowerShotとの差別化のためか、**優先AEというものは存在しない。どうせボケないんだしあまり気にならないけど。
メニューは、比較的アクセスしやすいFUNCメニュー押下後のものと、面倒なメニューボタン押下後のものにわかれる。画質に関わるものはほぼFUNCメニュー下にあるので、撮影中に切り替えるものに対するアクセスは、一般的なデジカメでメニューだすより速く操作できる。
露出補正は僕の場合、半押しでAF/AEロック後のフレームずらしで殆ど対応するのでそこまで多用しないけど、FUNCメニュー下に配置されているので、よく操作する人には少々だるいと思う。ちなみに液晶を表示していればAE、AFの単独ロックもできる(謎の多機能)。液晶表示OFFでもとりあえずできるようにしておいてほしかった。ファームで改善(canonはほぼしないようだけど)……してほしいところ。

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  • 画質

レンズはそれなり。太陽に向ければフレアが盛大に発生するし、光線洩れもかなり激しい。解像度は1000万画素にチューニングしてあるのか素晴しいものがある。
白飛びのしやすさはコンパクトデジカメ一般レベル。デフォルトのコントラストが高めなのでサクっと飛ぶように見えるけど、-1に設定すればおだやかに飛ぶようになるので、結局飛ぶレベルは一緒でも不快感はかなり軽減される。
ISOは400くらいまでが実用範囲に感じた。まあ一応でも800以上が用意されているのは嬉しい。
特筆すべきはカラーモード。各種プリセット(過去の記事参照)のほかカスタムカラーも設定できるので、canon画質が嫌いな人でも十分対応可能な懐の深さがある。
自分の場合、カスタムカラーのコントラスト-1,彩度-1、赤青緑+1という設定で落ち着いた。あとはLightRoomなどで微調整。この画像の場合、黒レベル調整だけ行っている。(黒のしまりが悪いのはデジ一般の話で、利点ともいえるのだけど。)