マニュアル露出派に転向。

撮るライカ、という本を買ってみた。レンズオタになりかけの自分への戒めとして。
この本は「カメラばっかり愛でてないで写真の腕をみがきましょう。んでもってライカってぱっと撮れるんでスナップにゃ最適だよね」という本で、ふーんふーんという印象。報道写真なので僕のスタンスとはまったく違うけどとりあえず数ヶ所は頷くところもあり。
そういえば僕の最初のカメラらしいカメラといえばLomoのなんだっけ、SMENA8Mというおもちゃカメラだった。このカメラ、40mmf4くらいのレンズで、露出もフォーカスも当然マニュアル。AGFAのISO100つめて、日陰に入ったから1/60くらいかなあ〜とか思いながらネガの広いラチチュード(今でいえばDRか)に助けられながら撮っていた。フォーカスも外しがちで、これは最後まで苦しめられたように記憶している。(その後レンズシャッターがイカれて終了した。その後、minoltaXDを買うことになる。これは現存)
そんなことを思い出しながら、G1をマニュアル露出におもむろにしてみたところ、これが良い。そもそも、室内など一定の光源下にいて、一度白いものは白く、黒いものは黒く写る露出にできたらあとは微調整だけでいいんだよね。AEに頼りっきりになっていたのでそんなことも忘れていた。AE脳だと、あー黒いテーブル中心だからマイナス補正いれっか、みたいないつも相対的な思考から逃れられないけど、マニュアルなら、ここの部屋の露出はISO400f2でだいたい1/60で適正だな、と思えばその部屋の基本露出プラスマイナスという思考になるのでかえって楽。AEにふりまわされない。しかも現代はフィルムではなくデジタルなのでその場で確認できる。プレビューに頼りすぎないように注意して、自分の目が捉える適正露出中心に撮るのは気持ちがよい。部屋でコツを掴んだ(というか思い出した)後、好きな夜の写真を撮りに出掛けたけど、かなり普通にいけた。単焦点2本がまえにも多少は慣れてきて、レンズに振り回されないようになってきた。よしよし。