adobeRGB vs sRGB

色域が広く印刷向きとされるadobeRGB。(IXYは設定できないけど)sRGBとどちらを選べばいいのか悩んで、とりあえず広いほうがいいもんねとadobeRGBを選択したり、モニタ中心だからいちいち面倒臭いとsRGBにしたり、選択できるカメラをお持ちの方は悩んでいるのではないでしょうか。そんな人向けらしい記事を発見。
http://www.cambridgeincolour.com/tutorials/sRGB-AdobeRGB1998.htm
これによると、(印刷が最終目的とすれば)思ったよりプリンタの表現できる色域は狭いらしい。また階調的にも広いガンマを持つadobeRGBは同じbit幅では不利。結論ではこう結んでおります。
Ask yourself: do you really need the richer cyan-green midtones, orange-magenta highlights, or green shadows? Will these colors also be visible in the final print? Will these differences even be noticeable? If you've answered "no" to any of these questions, then you would be better served using sRGB.
シアン-緑のミッドトーン、オレンジ-マゼンタのハイライト、グリーンのシャドウが広がることが必要か?プリントした時にちゃんと見えるのか?それらの差が気に留めるほどのことか?それがNoであれば(階調の有利な)sRGBを使っといたほうがいいよ。(英語は不得意ですスイマセン)

まあ、プリンタで刷りくらべてadobeRGBのほうが良ければadobeRGB、sRGBが良ければsRGBでいいんだけどね。一応理論的な補足ということで。ちなみに僕は日本語で、sRGBの階調優位性についての記事を見たことが無い。こういう記事も有用かなと。

補足:ネットを少し調べてみる。adobeRGBで撮ったのとsRGBで撮ったものをモニタやRGB値で比較して色を見ている人が案外多い(この比較はまったく意味がありません。sRGBモニタでadobeRGB画像を見ても地味傾向にみえるだけだし、adobeRGBモニタでsRGB画像をみても派手傾向にみえるだけ。どちらもその正確なカラーを表現していません。最終的な出力物のカラープロファイルで比較すべきです)。そもそも理解されにくい仕組みなんだね……あー

蛇足:http://blog.mag2.com/m/log/0000109746/90095895.html
こういうのはやめていただきたい……